+ Kapelle Triona +
ボーカロイド古楽楽団*カペレ・トリーナ

トリーナ・クレー画(背景原画:デューラー)

300年前に、ドイツの街のふるぼけた教会や、片田舎の小さなお城の一室などで
礼拝する町人が耳を傾け、侯爵さまが昼下がりの演奏に興じたりした音楽・・・
21世紀の今、遠い極東の国で、ボーカロイドとMIDIという最新の技術で
そんな音楽が再現され、動画サイトに載って現代音楽に馴染んだ聴衆の耳にも届き、
そして、何かを感じさせる・・・
それは、何とも奇しき縁、素敵な奇跡だと思うのです。

Kapelle Triona + seit 2008

屋根の朽ち板にしろつめくさの生えた、田舎の牧草地にたたずむ小さなひなびた教会
"Trinitatiskirche in Kleefeld"トリニターティスキルヒェ・イン・クレーフェルト
そのカペレ(付属楽団)"Kapelle Triona"も、時代遅れの古楽器(ふるがっき)ばっかりというありさまですが
窓辺からは、 いつも聖歌隊のこども達の歌声が溢れています。

Kapelle Triona Emblem 《モットー》"Inventio Antiqua"
インヴェンツィオ・アンティクァ(教会ラテン語風読みの例)

「尚古独創・古雅なる創意・古いものにこそ新鮮な発見がある」といった感じの意味です。
一旦忘れられた古い時代、しかし深く人類史に根ざした文化、だからこそいまとても新鮮・・・
すなわち 「古楽」を、
過ぎ去った過去のものではなく、現代に活き活きと息づくものとして
単なる再現・復古ではなく、新鮮な創造的表現手段として
時を超えて現代に蘇らせたい・・・という思いを込めて。

*エンブレム
十字の下部でT、上部でIを表し、中心の円でO、そして十字を廻るR-N-Aで合わせてTriona、
そして右下のシャムロックの紋でKlee(クローバー)を表す。
さらに、R-N-Aは Renascentia Novarum Antiquitatum (新しき古典の再誕)
あるいは Renaissance der neuen "Alten-Musik" (新しき「古楽」の再誕)をも表す。
モットーと合わせると、下記のような文になる。
"Inventio antiqua facit renascentiam novarum antiquitatum." 《古雅なる創意は、新鮮なる古典 の再誕をもたらす》

《コンセプト》
打ち込みMIDIによる楽器演奏と、歌声合成ソフト「ボーカロイド」(初音ミクなど)による歌声、
つまり、全てPC上で作成する電子音楽(DTM)の技術を用いて、
主にバロック期の教会声楽曲を中心とした古楽曲を再現または編曲しています。
背景スライドと歌詞字幕を付けた動画の形に仕上げ、動画投稿サイトにも投稿しています。
MIDIによって古楽器の音色を再現するとともに、古典音律を用い、古楽奏法なども踏まえた、
電子音楽でありながらオーセンティックな古楽演奏を目指しています。
近代的な量産楽器の生まれる以前の素朴な古楽器で、古いヨーロッパの音色の復興を目指す「古楽」と、
PCで作る「電子音楽」という、一見対極にあるアプローチですが・・・
いわゆる「クラシック」とはひとあじ違う、 繊細かつおおらかで、肩肘張らず暖かみのある、古楽独特の息遣い、薫り・・・
そんな古楽の魅力を、できるかぎり再現し、より多くの方に伝えることができればと思います。

※古楽(こがく)・古楽器(こがっき)は、けっして単なる復古でも、時代遅れのふるがっき^^;でもなくて・・・
近年ますます発展し注目されつつある、クラシック界でいま一番タイムリーな動きのひとつで、
もはやクラシックという枠を超え、ワールド音楽などとも隣接した新しいジャンルです。

《概要》
+ Kapelle Triona +
ボーカロイド古楽楽団*カペレ・トリーナ

https://kapelle.triona.jp/
サイト名:Kapelle Triona (読み:カペレ・トリーナ)
(副名称)ボーカロイド古楽楽団
もし 紹介していただくときは、サイト名両端の++などは省いていただいてもぜんぜんokです。
また、日本語・ローマ字どちらの名称でも構いません。
ボカロ作品(オケのみ自作)初投稿日:2008/3/23
ボカロ導入後フル自作初投稿日:2008/7/2
仮設サイト開設:2009/02/14
移転本オープン:2009/08/26
現URLに移転:2010/11/7

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*管理者について
Triona Klee (トリーナ・クレー)/trionaP
トリオナじゃなくてトリーナと読みます。(アイルランド語)
trionaと略して呼んでやってください。
バロック音楽を中心とする古楽や、ケルト音楽が好きです。
【好きな作曲家・時代など】
バロック大好き。お約束ですがJ.S.バッハは一番良く聴きます。
パッヘルベル(カノン以外も)再評価布教活動中。
まだギャラントめいてない17世紀後半〜18世紀初頭あたりの中期バロックがけっこう好きかもです。
ケルト(アイリッシュ・トラッド)や、中世〜ルネサンスの器楽曲なども好きです。
音楽史を含めた文化史全般(宗教史・民俗学・美術史等)が好きです。
ドイツとアイルランドが好き。ケルト文化や、欧州に限らず中世文化など大好き。

・《Triona》(トリーナ)は、正確にはアイルランド語(ケルト系ゲール語)でTríonaと書くようです。
英語のTrinity(トリニティー:キリスト教用語で「三位一体」)とおなじ語源(*)で、アイルランド人によく見られる人名です。
アイルランドにキリスト教を伝えた聖パトリックが、この地にたくさん生える三つ葉のクローバー(シャムロック)を手にして
「三位一体」の教義を説いた・・・という伝説から、シャムロックはアイルランドのシンボルになりました。
参考:アイルランドのシンボル 「シャムロック」
《Klee》(クレー)は、画家のパウル・クレーとおなじ姓ですが、意味はドイツ語でクローバーのこと。
つまり、両方ともクローバーに掛けた名前です。
ちなみに、《Kapelle》(カペレ)は英語のChapel(チャペル)、ラテン語のCapella(カペラ)に相当するドイツ語で、元々は礼拝堂のこと、
のちに礼拝堂に所属する聖歌隊や楽団を指すようになり、現代ドイツ語では一般的に楽団・バンドの意味です。

* Caitríona(カトリーナ:キャサリン、カタリーナのアイルランド語形)の短縮形というのが本来の由来のようですが、
「三位一体」Tríonóidとも通じる・・・って説をどこかで聞いた気が・・・

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