J.S.バッハ:カンタータ第8番「最愛の神よ、いつ私は死ぬのでしょうか」
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
カンタータ第8番より
1-合唱「最愛の神よ、いつ私は死ぬのでしょうか」
Johann Sebastian Bach
Kantate Nr.8 BWV8
1-Choral"Liebster Gott, wenn werd ich sterben?"
《再現》
音律:シュニットガー中全音律(D基準)/ピッチ:カンマートーン(A415)
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Liebster Gott, wenn werd ich
sterben?
Meine Zeit läuft immer hin,
Und des alten Adams Erben,
Unter denen ich auch bin,
Haben dies zum Vaterteil,
Daß sie eine kleine Weil
Arm und elend sein auf Erden
Und denn selber Erde werden.
最愛の神よ、いつ私は死ぬのでしょうか
私の時は常に走り去り
いにしえのアダムの末裔は
―その中には私も含まれますが―
父祖からの定めを背負っています
即ち、ほんのひとときを
地上で貧しく孤独に生き
その後、自らを大地に還すのです。
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――遠い晩鐘のように鳴り響く通奏低音、ちくたくと秒を刻むピチカートと、24笛の時報を告げるフラウト・トラヴェルソが、刻々と過ぎゆく無常の時への瞑想を誘いつつ オーボエ・ダモーレが穏やかなデュエットを紡ぎ、コラール合唱が哀愁の祈りを捧げます―― 「春の墓地の気分」にも喩えられる、バッハの傑作教会カンタータより。 全体としてはカンマートーンのホ長調ですが、オルガンと合唱はコーアトーンのニ長調…という設定で、Dセンターにシフトしたシュニットガーのミーントーンを使用しました。ホ長調のままだといびつに聞こえがちなシュニットガーでも、そうすればきれいに響くようになりました。 背景は、有名なプラハのオルロイ天文時計と、ダルハイム修道院(Dalheim-Rödgen, ノルトライン=ヴェストファーレン州)です。 編成:オーボエ・ダモーレT,U/フラウト・トラヴェルソ/ホルン(定旋律)/ヴァイオリンT,U,ヴィオラ(ピチカート)/通奏低音[チェロ/ ファゴット/ヴィオローネ/ポジティフオルガン]/合唱:初音ミク S.A.T, 巡音ルカ(英) S.A.T.B, 氷山キヨテル(Bass) |