デュファイ「アヴェ・マリス・ステラ」

デュファイ「アヴェ・マリス・ステラ」
Guillaume Dufay:"Ave Maris Stella"
マリアPとのコラボ

《編曲》
音律:ピタゴラス/ピッチ:モダンピッチ(a'=440Hz)

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Ave, maris stella,
Dei Mater alma,
atque semper Virgo,
felix caeli porta.

Sumens illud Ave
Gabrielis ore,
funda nos in pace,
mutans Evae nomen.

Solve vincla reis,
profer lumen caecis,
mala nostra pelle,
bona cuncta posce.

Monstra te esse Matrem,
dumat per te preces,
qui pro nobis natus
tulit esse tuus.

Sit laus Deo Patri,
summo Christo decus,
Spiritui sancto,
Tribus honor unus.
Amen.

めでたし、海の星、
慈しみ深き神の御母、
永遠なるおとめ、
幸いなる天の門よ。

かの「アヴェ」の祝詞を
ガブリエルの口より受けし方よ、
私たちを平安のうちに住まわせてください
「エヴァ」の名を覆した方よ。

罪人の鎖を解き放ち、
盲人に光をもたらし、
私たちの悪を除き、
すべての善きものを求めさせてください。

あなたの御母たることをお示しください。
あなたに宿されて、
私たちのためにお生まれになった主が
あなたによって祈りを聞き入れてくださいますように。

父なる神が讃えられますように、
至高なるキリストに栄光がありますように、
聖なる霊に、
三位に一つの誉れがありますように。
アーメン

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ゴシック期とルネサンス期のちょうど転換点に活躍したフランドルの作曲家デュファイの曲。
伴奏は独自編曲です。
編成:オルガン/サクバット/ヴィオラ・ダ・ガンバ
合唱:GUMI(メグッポイド) 指揮:マリアP
オルガン:St Anne's, Moseley (Hauptwerk)

【CD「ルカの巡音書」ライナーノーツより】
初期ルネサンス、ブルゴーニュ楽派を代表する作曲家、ギヨーム・デュファイによる聖歌「アヴェ・マリス・ステラ」です。
グレゴリオ聖歌の単旋律(プレイン・チャント)をベースとした、3つの声部を持つコーラスが特徴です。
ピュタゴラス音律によるチューニングにより、五度の和声が絶妙に響きます。この世のどんな穢れにも染まらない厳かな雰囲気をたたえながらも、清らかな百合のように凛とした美しさを持つこの曲は、神の子イエスを宿した処女マリアを讃える聖歌にこそふさわしい。そう言っても過言ではないでしょう。
今回の録音では、3つの声部に3人ずつのVOCALOIDを配置して、できるだけコーラスを厚くしてみました。
(マリアP)

マリアPさんによる美しいアカペラ作品に、今回パイプオルガンとルネサンス時代の古楽器をイメージした伴奏を付けてみました。
“Stella Maris”「海の星」とは、聖母マリアの称号の一つで、イスラエル方面の海岸より見た西の地中海に輝く宵の明星、もしくは航海のしるべとなる北極星を、「暁の明星」=イエスを生む母であり、民の信仰のしるべとなるマリアに喩えたものといわれています。
ルネサンス《Renascentia》音楽を開拓したデュファイによる、大天文儀《プラネタリウム》をも思わせる神秘的で崇高な調べ…
巡礼の航海へのいざないにふさわしい曲と思います。
(trionaP)

投稿動画:【GUMI誕生祭2011】めでたし、翠の海の星【デュファイ】

Inventio Antiqua
Kapelle Triona