J.S.バッハ:シンフォニア第9番 ヘ短調より「Crucifixus」

シンフォニア第9番 ヘ短調より「Crucifixus」
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
Sinfonia f-moll BWV795 : "Crucifixus "
Johann Sebastian Bach

ありぽんPとのコラボ

《編曲》
音律:ヴェルクマイスターV(Fシフト)/:カンマートーン(a'=415Hz)

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Crucifixus etiam pro nobis:
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi:
Miserere nobis.
Dona nobis pacem.

われらのために十字架につけられし
神の小羊、世の罪を除きたもう主よ
われらを憐れみたまえ
われらに平安を与えたまえ

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元は鍵盤曲である「3声のシンフォニア」第9番をもとに、歌詞をミサ通常文から抜き出して当てた編曲。Trionaは伴奏編曲として携わりました。

編成:オーボエ・ダカッチャ/フラウト・トラヴェルソ/ヴァイオリンT,U/ヴィオラ/通奏低音[チェロ/ファゴット/ヴィオローネ/ポジティフオルガン/テオルボ]
歌唱:初音ミク、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカ、GUMI(メグッポイド)
編曲原案・歌唱発音調整:ありぽんP
歌唱抑揚調整:メッサP

【CD「ルカの巡音書」ライナーノーツより】
原曲はJ.S.バッハのクラヴィーア曲『3声のシンフォニア 第9番ヘ短調』BWV795 で、ミク・リン・レン・ルカがうたう合唱曲に編曲してみました。
このコンピアルバムへ収録のために組まれたコラボ作品です。ボカロべたうちと歌詞入れまでしたところに、合唱の表情づけをメッサP様、オケ制作とMIX を trionaP様に頼んで完成しました。
ごくコンパクトなつくりをした独奏用の小品ですが、すばらしいフーガ技法によってとても精緻に織り込まれた旋律と和声は密度がたいへん濃く、ふかく極められた精神性を感じさせる音楽です。
3つの主題がくみあわせで出てくる3重フーガになっています。「ため息音型」をともなって喘ぎつつもぼりつめる第1主題、主音から4度下まで半音階下降していくいわゆるラメント・バスによる第2主題、そして第3主題は曲がりくねり、刺すような下降跳躍音型によって神に背く罪の心を思わせます。そして展開部ではジグザクの「十字架音型」がはっきりと現れ、それが次々折り重なっていく様はまるでイエス受難のシーンに立ち会うかのようです。それに対して今回の歌詞はミサの式文からそれぞれふさわしそうなフレーズをぬきだして当てました。
(ありぽんP)

合唱の表情付けを担当させて頂きましたメッサP です。この曲は極限まで考え抜かれ、人が到達しうる最高の知性と深い情性が込められたバッハ渾身の作品です。この傑作にボカロならではのテキストとダイナミクス、そしてDTM新時代の最高再現度の古楽オケが加わった「21世紀の新しいバッハ」をご堪能頂ければと思います。
(メッサP)
 
ありぽん師匠のアカペラに私がオケを付けるというおなじみの師弟コラボに加え、今回あこがれのメッサP様も加わり、念願の3人コラボ《Trinitas》が実現しました。
ありぽんP様の見事な編曲によって21 世紀に再誕《Renascentia》したこのモテットは、元々そうであったとしか思えないほど、詞と歌声と旋律の「三位」がしっくり一致しています。
その魅力をうまく引き立てられるよう、バッハの様式を意識してオーケストレーションを施し、当時の古楽器の響きをイメージして表現しました。
シンプルな鍵盤曲を管弦楽付き合唱曲に編曲するというまったく斬新な編曲でありながら、伝統的なラテン語ミサの歌詞に、古楽の声楽を特徴づけるメッサ・ディ・ヴォーチェ唱法、そして古楽オケという、あたかもバッハ自らが蘇って改作・指揮したような「新しくて古い」バッハ音楽のレナセンティアをお聴きください。
(trionaP)

投稿動画:【ボカロ合唱】3声モテット Crucifixus with 古楽MIDIオケ(BWV795編曲)

Inventio Antiqua
Kapelle Triona